先日、10年に一度といわれる寒気が流れ込み、日高地方の平野部でも雪が積もった。朝の気温も氷点下。積雪や路面凍結で交通に影響が出た。御坊署によると事故は110番通報だけで10件以上。直接の電話や署員の確認を含めると、さらに多かったという。山の中腹に自宅がある筆者は積雪や路面凍結があると坂を上るのも下るのも危険。前日から山の下の県道沿いに車を止めて備えた。

 その日の朝、坂道を歩いて下ったが、途中で滑って転倒。尻を痛打し、車に乗った。「急発進」「急加速」「急ハンドル」「急ブレーキ」をできる限り避けての運転が、積雪・凍結道路を走行する際の大前提。どの橋を渡ろうか思案して会社へ向かった。三差路で一時停止中に、右から左折してきた車が減速しきれず曲がってきて、あわやの恐怖を体験しながらも、何とか無事到着。私たちの会社は安全第一、出勤時間を遅らせてもいいと連絡があったが、何㌔も歩いて通勤したり公共交通機関を利用したりした人の話も聞いた。

 2022年の県内の交通事故は、人身が21年連続減少となる1389件(前年比30件減)。傷者も1649人で2人、死者も24人で7人減った。御坊署管内の20年中も人身事故が39件で前年比2件減り、傷者も42人で3人減少。死者も2年連続でゼロとなり、物損も減って、人身と物損を合わせた総数も減少した。

 いずれも減少はしたが、決してなくなったわけではない。御坊署は「件数は減少しましたが、飲酒運転に伴う事故は増えていますし、重大事故も発生しています。交通安全意識を持ってルールを守った通行をお願いします」。雪の日も晴れの日も交通安全に努めよう。(笑)