頻発する自然災害に備え、地域防災力の向上を図ろうと、印南町に住む防災士の有志が「印南町防災士の会」をつくり、30日、役場で発足式と交流会が行われた。

 防災士は防災・減災についての技能を有し、災害時の支援活動を担う。資格は講習を受け試験に合格すれば取得できるが、防災士の資格は持っていても、身につけた技能を実際に生かす機会は少ない。これを受け、市町村単位で活動する防災士会の結成の動きが全国的に広がりつつある。

 印南町防災士の会は西田太夫(もとお)さん(65)=印南=と門脇泰憲さん(57)=同=が発起人となり、町内在住の防災士で趣旨に賛同した16人が集まり結成。主に勉強会の開催や情報交換を行い、各々のスキルアップを図るとともに、各地区の自主防災会に参加して、地区防災計画や個別避難計画作成への協力・助言なども行っていく。西田さんが会長、門脇さんは副会長。

 発足式で西田会長は「防災に対する意識を持った防災士が研鑽を積むことで、町内の防災力向上に少しでも役立てていきたい」と発足に至った思いを説明。日裏勝己町長、町自主防災会連絡協議会の濵中芳光会長、町消防団の岡本正雄団長も出席し、ともに連携しながら取り組みを進めていくことを確認した。 西田さん、門脇さん以外のメンバーは次の皆さん。

 山本育男(会計監査)、五味功、森秀材、川口史朗、野村茂一、長井勇人、古川敬子、井原崇博、吉川順浩、磯嵜利幸、脇谷宗男、小山亨、下坂明弘、芝大貴