2021年10月28日、Facebook社が社名を「Meta(メタ)」に変更。CEOのマーク・ザッカバーグ氏は「メタバース」事業に年間100億ドル(1兆円)を超える予算を投入するとしています。

 「メタバースって何?」と疑問を持った方はぜひ本書を読んでいただきたい。ザッカーバーグ氏の発表をメタバース世界の中で見ていたという、メタバース世界の原住民である、著者バーチャル美少女ねむ氏が「メタバース」に関する様々なことに関して解説します。

 そもそも「メタバース(Metaverse)」とは、「超(Meta)」と「世界(Universe)」を組み合わせた造語で、SF小説「スノウ・クラッシュ」(1992)に登場する仮想世界の名前です。メタバースの定義は色々あるようですが著者の定義では①三次元の空間を持つ「空間性」、②自己投射のためのアバターが存在する「自己同一性」、③複数のアバターが、同一の空間を共有することができる「同時接続性」、④空間内に、アイテムを創造することができる「創造性」、これら4つに⑤「経済性」、⑥「アクセス性」、⑦「没入性」の3つを加えた7つの要件があるとしています。

 現在、技術的な問題などで完全に要件を満たしたメタバースはないのですが、必要最小限のメタバース「ソーシャルVR」が存在します。

 そんなソーシャルVRを私も体験してみたことがあります。VRゴーグルをかぶりログインすると、様々な空間にワープでき、そこでは、マンションの最上階から打ち上げ花火を眺めたり、ビールを飲んだり色々な体験ができます。

 著者は今のメタバースを旧石器時代の何もない荒野のような所で、その代わり空を飛べたり、どこでもドアや四次元ポケットが使える空間と表現しています。多くの課題を抱えるメタバースですが、近い未来で完全なモノが完成するのかもしれません。(将)