任期満了に伴う美浜町長・町議ダブル選(2月7日告示、12日投開票)まで2週間を切った25日、前町長の森下誠史氏(67)=三尾=が首長選への出馬の意向を固めた。本紙の取材に「近く正式に出馬表明する」と明言した。町長選に向けては2選を目指す現職籔内美和子町長(60)=浜ノ瀬・1期=がすでに出馬を表明しており、無投票ムードが漂っていたが、一転、前回と同じ一騎打ちの公算が高くなった。

 森下氏は取材に、以前から出馬を検討していたとし、「住民から『もう一回いけよ』との声をいただいて背中を押され、チャレンジしたい思いが強くなった。町をチェンジしたいと思った」と決意に至った経緯を説明した。スローガンや具体的な公約などは近く表明するときに話したいとした。

 森下氏は1955年生まれ。78年に京都産業大学経営学部を卒業し、その年に美浜町役場に採用。33年間職員を務めたあと、2011年の町長選に出馬し、当時の現職を破って初当選。15年は新人との一騎打ちを制して2選を果たしたが、4年前、新人で出馬した現籔内町長に敗れた。

 町長選は籔内町長が昨年6月議会の一般質問で早々と2選出馬を表明。今月には事務所を開設し、「強く、優しく、美しいまち美浜」をスローガンに臨戦態勢を整えている。森下氏の出馬は以前からうわさされていたが、表明には至らず無投票ムードが流れていた。告示日が迫って出馬の意向を固めたことで、町内は一気に選挙ムードに変わった。ほかにうわさはなく、一騎打ちになるとみられている。