10年に一度ともいわれる強烈な寒波が流れ込み、県内も25日にかけて山沿いを中心に大雪となる見込み。平地でも雪が積もる恐れがあり、気象台や警察が積雪や路面の凍結、交通への影響に注意するよう呼びかけている。

 和歌山地方気象台によると、強い冬型の気圧配置の影響で、近畿地方の上空約1500㍍にマイナス12度以下のこの冬一番の寒気が流れ込む見込み。25日未明から明け方にかけて雪の降る量がピークとなり、北部や田辺・西牟婁を中心に、普段雪の少ない沿岸の平地でも積雪となるところがあるという。

 雪の予想は多いところで25日午前6時まで24時間降雪量が北部と南部の山地で20㌢、平地は北部で8㌢、南部で5㌢、その後26日午前6時まで北部と南部の山地で5~10㌢、平地は1~5㌢。気象台は車のタイヤを冬用に取り替えていない人は代わりの交通手段を検討し、時間に余裕を持った行動を求めているほか、積雪による路面の凍結や交通機関への影響、農業用ハウスの倒壊や農作物の管理に注意するとともに、最新の気象情報を確認して対策を進めるよう呼びかけている。

 御坊署も寒波に備えて「不要不急の外出を控える」「冬用タイヤの装着」「公共交通機関の利用」を啓発。路面凍結や積雪時の事故は、通勤・通学時間帯の午前6時から9時までの間に最も多く発生しているため、車で通勤・通学する場合は時間に余裕を持って出発し、凍結した路面は車が停止するまでの距離が乾いた路面と比べて約8倍と大幅に長くなるため、安全な速度での走行と車間距離を長めにとって、ゆとりのある運転を心がけるよう注意を呼びかけている。