子どもの生活習慣づくりに向けた「早寝早起き朝ごはん」運動を推進する優れた取り組みをたたえる文部科学大臣表彰に、日高町の日高中学校(砂川浩一校長)の活動が選ばれた。同校は、2021年度から生徒会が中心となり、リーフレットや標語のぼり、マスクを作っての地域での啓発や学習を実施。表彰は2月10日に行われる。

 子どもたちの健やかな成長のために必要となる基本的な生活習慣づくりの活動(早寝早起き朝ごはん運動)のうち、特色ある優れた実践を行い、地域への普及効果が高いと認められた取り組みに対する表彰。2012年度から隔年で行われており、今年度は全国で51活動、県内では日高中学校だけが表彰を受ける。

 同校では21年度、生徒会主催による「早寝早起き朝ごはん」の標語やイメージキャラクターを募集し、小中学校の各家庭へ配布するリーフレットを作成して町民に啓発。標語のぼりを立て、ノベルティ入りのマスクを配って、地域への周知を図った。

 講師を招いた睡眠・ゲーム、SNS・ゲームに関する学習にも取り組んだほか、あいさつ運動やアンケートを実施。「早寝早起き朝ごはん」の意識が学校全体に広まり、翌22年度に改善がみられている。

 今年度は今月12、13日に町内の小学校2校でそれぞれ出前授業を実施し、前期、後期の生徒会役員が6年生に啓発。表彰に際して砂川校長は「光栄に感じています。生徒会が中心になって取り組みを続け、昨年度から引き継いで、『早寝早起き朝ごはん』が大切だと理解したうえで、地域の方や小学生に啓発できた。自分たちで計画・立案し、行動に移すという力は中学生に求められている部分であり、よくやったと思いますし、それが自分たちのものとなり、全校にいい影響を与えています」と話し、「生徒はもちろん、小学生や保護者、地域の皆さんにも、ぜひ『早寝早起き朝ごはん』が大切だという気持ちを持って、日々を健康に過ごしてほしい」と笑顔を見せている。