定数14に対して現職10人、新人5人が立候補を予定している御坊市議会議員選挙は、きょう15日に告示される。一時は初の無投票もささやかれたが、年末から年明けにかけて新人が相次いで名乗りを上げた。告示間際に出馬の意向を明らかにした新人が現職を追う構図で、各陣営とも臨戦態勢が整った。

 昨年7月、日本共産党現職の田端卓司氏(73)=名田町野島=が今期限りの引退を表明。同時に同党公認候補として元支援学校教諭の楠本香織氏(41)=塩屋町南塩屋=が新人一番乗りで名乗りを上げた。11月には現職の西本和明氏(72)=野口=、平井俊哉氏(64)=塩屋町北塩屋=が相次いで今期限りの引退を表明し、年明けに現職の田中数将氏(45)=湯川町財部=も不出馬を明らかにした。

 新人の擁立は低調で推移し、12月になってようやく日本維新の会公認の天倉勝也氏(62)=湯川町小松原=が新人2人目、会社役員の西本裕行氏(57)=湯川町財部=が3人目として出馬を表明した。年明けからも会社員の辻本正人氏(53)=島=が4人目、日本防災士会県副支部長の小澤俊和氏(69)=岩内=が5人目として立候補の意向を明らかにし、1人オーバーの選挙戦が決定的となった。

 現職では小川春美氏(64)=島=、芝田学氏(50)=湯川町富安=、松屋久紀氏(55)=野口=、宮路雅仁氏(59)=湯川町小松原=、松本隆史氏(51)=湯川町財部=、小池佐左夫氏(72)=薗=、山田勝人氏(48)=薗=、村上宗隆氏(70)=薗=、山本清司氏(62)=藤田町吉田=、向井孝行氏(69)=藤田町吉田=の10人が出馬の構えで、短期決戦に向けて着々と準備を進めている。

 昨年12月1日現在の選挙人名簿登録者数は1万9052人(男9014人、女1万38人)。