特大かるたを探しながら走り回る子どもたち

 開催中の日高地方の地域活性化イベント、「御坊日高博覧会2022」=通称御博(おんぱく)=に初参加している大正大学の学生が企画したプログラムの一つ「新春!特大御坊市かるた大会」が4日、日高川ふれあい水辺公園せせらぎ広場で開催。子どもも大人も大きなかるた目がけて走り回り、ユニークな企画に笑い声が響いた。


 案内人は大正大学2年生の櫻井開隼さん(19)。どうすれば御坊の魅力を多くの人に伝えられるかを考え、かるたを思いついた。御坊市はすでにかるたを作製していたため、インパクトのある方法を企画しようと、特大かるた大会を思いついた。


 縦1・2㍍、横0・9㍍の特大サイズ。芝生広場に並べ、案内人が読み上げたかるたにダッシュして先に見つけた人がゲットできる。「スターチス、日本一の生産量」「亀山に城跡残る湯川一族」「日高地方最大の祭り、御坊祭」など御坊の歴史や文化、魅力が詰まったかるたが読み上げられると、参加者はどこにあるか探しながら走り回り、一番に見つけると手を挙げてアピールし、枚数を競い合っていた。保護者も「頑張れー」と声援を送り、急きょ大人の部も作って参戦するなど盛り上がっていた。


 3回のうち最後の回に参加した木戸地宇埜(うの)君(塩屋小6年)と心葉(しんば)君(同4年)は「かるたを見つけても走るのを負けて悔しかったけど、楽しかった」と話していた。


 今回初めて冬開催のおんぱくは各プログラムとも好評。大正大学地域創生学科の学生7人は昨年10月から5週間、御坊市で地域実習し、1人1プログラムを企画しておんぱくに参加している。