小池議長の発声で乾杯する主催者ら

 御坊商工会議所、紀州新聞社、日高新報社主催の新春賀礼会が4日、御坊商工会館で開かれ、日高地方の政財界から約130人が参加した。上西一永会頭は年頭のあいさつで、「コロナによる働き方の変化やデジタル技術の普及で地方への関心が高まっている」とし、「地方創生を再起動させる好機」と期待感を示し、地域の発展に向けて一致団結を呼びかけた。

 国会議員や日高地方の首長、県議、御坊市議らも出席。主催者を代表して上西会頭が昨年を振り返りながらあいさつし、「ロシアによるウクライナ侵略は全世界に大きな衝撃を与え、サプライチェーンの寸断による半導体不足などを引き起こした。一日も早くロシアのウクライナ侵略が終息し、世界経済が安定することを願う」と述べた。


 地元の経済については「人口減少や少子高齢化が進み、人手不足・小売市場の縮小など厳しさを増している」と指摘した上で、「地域には独自の歴史・伝統・文化が育っている。伝統企業や地場産業をはじめ多様な産業が集積している。地域の発展を支えてきた先人たちの努力と英知が蓄積されるなど潜在的なポテンシャルは高い」と強調。コロナで変化する働き方やデジタル技術の普及で地方への関心が高まっていることに触れ、「知恵を出し合い、地域のビジョンを共有し、地域資源を徹底的に磨き上げる努力を地道に行っていけば未来は開けると確信している」と力を込めた。


 世耕弘成自民党参議院幹事長、三浦源吾御坊市長が祝辞し、ふるさとの発展に期待を寄せた。続いて小池佐左夫市議会議長の発声で乾杯し、今年1年の飛躍を誓った。


 新型コロナ対策で国歌「君が代」や唱歌「一月一日」は声を出さず、心の中で唱和した。