御坊市議会議員選挙の告示(15日)まで2週間を切った4日、島の新人で会社員辻本正人氏(53)が立候補を表明した。一方、現職の田中数将氏(45)=湯川町財部=が不出馬を表明。出馬の構えは、定数14ちょうどとなっている。
辻本氏は出馬の動機について「以前から政治に関心があり、人口減少が気になっていた。ふるさと御坊を守る力になりたい」と決意。抱負には1次産業の振興などを挙げ、「地元の農産物や水産物などを給食に使用することで活性化につながる」などとしている。教育についても「子どもたちにもっと地元の魅力を教えることが重要」としているほか、地域経済の活性化なども挙げている。
田中氏は家庭の事情で不出馬を明らかにし、「後援会や支持者らのおかげで、これまで続けてこれました。感謝しています」と話している。
これまで新人では共産党公認で元支援学校教諭の楠本香織氏(41)=塩屋町南塩屋=、日本維新の会公認で会社員の天倉勝也氏(62)=湯川町小松原=、会社役員の西本裕行氏(57)=湯川町財部=の3人が表明。辻本氏で4人目となった。
現状は定数14に対してちょうどだが、先月21日の立候補予定者説明会以降に5人(うち2人は出馬表明)が資料を持ち帰り、うち69歳の男性は「検討中」としており、選挙戦になるかどうかは微妙となっている。