笑顔でバルーンリリースする女性たち(美浜町)
大空に風船を飛ばす男性たち(日高町)

 成人の日(9日)を前に、美浜町と日高町で4日、日高地方のトップを切って「二十歳の集い」が行われた。昨年4月1日、民法改正により成年年齢が20歳から18歳に引き下げられてから初めての集いで、両町ではこれまで通り20歳を対象に式典が行われた。あでやかな振り袖姿の女性、りりしいはかまやスーツ姿の男性が集まり、大人の責任と自覚を胸に晴れやかな表情で門出を祝った。

 美浜町は地域福祉センターで行われ、対象者65人のうち男性29人、女性19人が出席。籔内美和子町長は「これから失敗や挫折があっても、あせらずに一歩一歩歩んでいただきたい」と式辞。二十歳の誓いでは、プロ野球広島カープの小林樹斗さんが「いままで支えて下さった皆さんに恩返しできるよう、一人の大人として責任と自覚、意思を持ち地域に貢献していきたい」、教師を目指して大学に進学し、吹奏楽団の団長も務める玉置芽依さんは「限りある時間を私たちのために使ってくれた全ての人に感謝を伝えたい。これから恩返しさせてください」と決意を新たにした。杉元優斗さんは「くじけそうな時もあきらめず、一歩一歩進んでいきたい」と謝辞を述べた。バルーンリリースも行った。

 日高町の「二十歳を祝う式典」は農村環境改善センターで行われ、対象者88人のうち男性34人、女性36人の計70人が出席。田中達也副町長が松本秀司町長の式辞を代読し、「明るい未来を切り開くのは、いつの時代も若者の柔軟で斬新な発想と行動力です。皆さんの未来には、無限の可能性が広がっています。希望と感謝の心を持って人生を歩んでいかれることを祈念します」とエールを送った。出席者を代表して垣森優月さん(阿尾)が記念品を受け取り、稲垣愛菜さん(志賀)が「親や家族、地域社会の皆さま方に感謝し、社会に貢献できる人間になることをお誓い申し上げます」と誓いの言葉。細川蓮也さん(小池)の声かけで風船を空に飛ばした。