和歌山労働局は27日、11月の県内一般職業紹介状況を発表した。有効求人倍率(季節調整値)は1・16倍で、全体的には緩やかに持ち直しの動きが続いている。

 11月の企業の求人は1万6541人(季節調整値)で前月より1・2%減少し、求職者は1万4252人で0・8%減少。有効求人倍率1・16倍は前月と同水準で、近畿の有効求人倍率1・22倍、全国の1・35倍も前月から横ばいとなった。

 県内の新規求人数は5595人(季節調整値)で前月より11%減少し、新規求職者数は3053人で0・5%減少。新規有効求人倍率は1・83倍で前月より0・24㌽低下した。正社員については、有効求人倍率が0・90倍(原数値)で3カ月連続前年同月を上回った。

 小島敬二局長は、「新規求人は前月比、前年同月比ともに減少しており、前月に宿泊飲食サービス業などで多く求人が出されたことなどが影響している。一方で多くの業種で人手不足の状況が続いており、雇用の持ち直しの動きが緩やかに継続している」とし、今後の見通しについては、「経済活動においてコロナの影響から回復が進んでいる様子がうかがえるが、引き続き感染状況と、原材料価格の動向や供給制約が雇用に与える影響に注意する必要がある」と述べた。

 御坊は1・31倍 ハローワーク御坊の11月の有効求人倍率(原数値)は1・31倍で、前年同月より0・02㌽上昇した。