新商品を手に前山会長

 アサヒ飲料株式会社(本社・東京都)がみなべ町の若手農業者でつくるみなべ梅郷クラブや県と連携し、南高梅の味わいを再現した新しい炭酸飲料「三ツ矢日本くだものがたり 和歌山県産南高梅」を開発、来年1月31日から全国発売する。梅のさわやかな風味と同クラブの熱い思いがギュッと詰まった一本で、全国に南高梅を発信する絶好の機会となりそうだ。

 県ではわかやま産品ブランドの向上と県産食材の認知度向上に向けて食品メーカーに県産品の活用を提案しており、今回、アサヒ飲料が自社の新商品「日本くだものがたり」のシリーズ第1弾として南高梅の炭酸飲料を販売。開発にはみなべ梅郷クラブのメンバーから梅本来の味とはどういうものかというヒアリングなどを行い、味や香りを調整。梅の芳醇な香りと自然な味わいが楽しめる商品に仕上がった。450㍉㍑入り、170円(税別)。ラベルに南高梅の文字やイラストが入っている。

 同クラブでは「おいしい梅づくりは元気な梅の木から」をモットーに南高梅の生産に取り組み、以前から梅の受粉に欠かせないニホンミツバチの保護や耕作放棄地への植樹などで400年続く梅産地を未来につなげる活動を展開。前山拓海会長(26)は「僕たちの熱い思いとともに南高梅の名前が全国に広まってくれれば」と期待していた。