1月31日告示、2月5日投開票の日高町議選(定数11)へ、無所属の新人で自営業の山中雅嗣氏(45)=比井=が6日、立候補を表明した。


 山中氏は御坊商工(現紀央館)高校を卒業後、和歌山市の職業訓練校等を経て実家の「山中建築」に勤務。現在代表を務めているほか、消防団に入団して21年目、地域の安全安心確保に携わり、「地元の人、まちのために」という思いを持つなか、「比井崎に若い候補者がほしい」など地域住民、顧客らから後押しの声を受け、出馬を決意した。


 立候補に向けては「海岸筋は過疎化が顕著で空き家や耕作放棄地も増えている。こういった衰退はやがて町全体に広がる。何ができるかわからないが、農業、漁業、商工業の連携や6次産業化で地元で働く人を増やし、産業から地域の活性化につなげられれば」と抱負。「仕事や消防団活動を通じ、人に喜んでもらえるのが自分の中でもプラス。違う形で地元だけでなく、ほかの地区でもお役に立てれば。素人なのでゼロからの出発ですが、ご指導いただき、積み重ねていきたい」と力を込めた。


 町議選に向けては新人初の名乗り。いまのところ現職の引退表明はない。立候補予定者説明会は1月10日の予定。告示まで2か月を切り、徐々に選挙ムードが高まってきた。