アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2022が11月27日、東京の国技館で開かれ、近畿地区代表として和歌山高専が出場。準決勝で敗退したが、圧倒的なロボットの技術力を見せ、技術賞を受賞し、印象に残るチームとしてたたえられた。

 競技内容は、ロボットが紙飛行機を飛ばし、ベースと呼ばれる9つの台に乗せることで得点が加算される。

 地区大会から唯一100点を超えるなど圧倒的な強さの和歌山は、全国でも初戦の秋田に195―3、2回戦で熊本八代に276―2、3回戦で徳山に87―11と大差で勝利。準決勝の大分戦でも45―15とリードしていたが、9つの台すべてに紙飛行機を乗せることで達成できる「Vゴール」を決められ、敗れた。和高専では相手の飛行機を台から落とす「妨害」も戦術として持っていたが、大分が想定以上の速さで達成させたため、間に合わなかった。

 惜しくも敗れたもののスペシャルナビゲーターの小島瑠璃子さんやカズレーザーさん、動画配信のコメントなどで「会場の盛り上がりは和歌山が一番」「立派。胸を張るべき」「感動した」など称賛の声が上がり、和歌山の技術力を十分に全国に示すことができた。

 指導の岡部弘佑准教授は「学生たちはとても悔しい思いをしていますが、多くの人の記憶に残すことができたと思います」と話している。メンバーは次の皆さん。
 大西洋輝(3年)、脇悠斗(同)、下津大地(2年)、箕西善大(4年)、石井博章(3年)、小柳志音(2年)、北原優織(1年)、内藤心都(同)