東京の専門職大学院「事業構想大学院大学」の研究生が、ゴルフとボッチャを掛け合わせた新スポーツ「GOBO(ゴボ)」を考案。「御坊市」と同じ名前であることを縁に、県庁職員らとともに御坊を中心に普及させることを企画。15日午前9時から市役所で体験会を開く。

 同大学は新事業の立ち上げや起業を考える社会人らが通っている。発案したのは商社勤務の傍ら同大学に通う片桐巖さん(48)。ボッチャはパラリンピックの公式種目で、ボールを使って目標とするボールに近づけることで得点となるカーリングのようなルール。GOBOはボッチャにロープを置いてゴルフのグリーンをイメージしたコートを作り障害物を並べて、より戦略性を加えたゲーム。ロープや障害物の置き方、新たなルールを加えることで難易度を自由に変えることができ、少ない道具で、どこでもできるのが特徴となっている。

 片桐さんが、御坊市出身で同大に通う和歌山県庁東京事務所の塩嵜弘騎さん(35)と知り合ったことをきっかけに、「御坊市から普及したい」と企画。首都圏で企業向けの体験会はあるが、地域での普及に向けた体験会は御坊市からスタートする。

 片桐さんは「御坊市と名前が同じなのは偶然ですが、大変ありがたいご縁を感じます。御坊市のスポーツとして愛着を持って頂けたら嬉しいです」、塩嵜さんは「コロナで地域の繋がりが薄くなっている中、GOBOは老若男女誰もが気軽に楽しめ、異世代・多世代交流のコミュニケーションツールとして地域活性化につなげてもらいたい。また、スポーツとしても県や各市町村の体育協会などに普及を働きかけて定着させていきたい」と話している。

 体験会は15日午前9時からと10時半からの2部門。場所は御坊市役所5階。各部門先着30人。子どもからお年寄りまで、誰でも参加できる。無料。受付は9日までで、QRコードから申し込める。