
来月16日の任期満了をもって引退する仁坂吉伸知事が28日、最後の定例会見に臨み、4期16年間を振り返り、「故郷の和歌山発展のために人生で大変ありがたいチャンスを与えてくれた県民に心から感謝したい」と述べた。災害対策や農林水産業振興などの各種施策に及第点の自己評価を与え、新知事となる岸本周平氏には「思う存分腕を振るってほしい」と期待を込めた。
仁坂知事は「県の勢いを取り戻すため努力させていただいた。これができたのも、県民の皆さまが知事として選んでくれたからこそ」とし、自身の取り組み姿勢として「どうせ僕なんか、どうせ和歌山なんかと思わないことが大切。どうせ和歌山なんて言っていると、前へ進まないどころか、後ろへ下がってしまう。どうせなんて言わずにとにかくいろいろチャレンジしてきた」とした。
2011年9月の紀伊半島大水害については「一番大変だと思ったが、1年で95%の復旧を進めることができた。コロナや鳥インフルなども大変だが、逃げないで知事としての務めは果たせた」とし、引退後の生活には「半分は家内の看病をし、半分はお付き合いがある人と未来を語りたい。何かやってくれと頼まれれば何でもさせてもらう」と話した。
知事選には「予想通りの結果。岸本さんにバトンタッチできてうれしく思う。県の勢いを高めてもらうため、ありとあらゆる分野で頑張ってほしい」とエールを送り、自身が推進し任期中に白紙撤回となったIR(統合型リゾート)には「雇用を増やし、県の勢いを取り戻す早道。政府から次のチャンスがあれば、岸本さんには狙っていただきたい。しかし、岸本さんが別のやり方が早いというなら、それはそれでやってもらえれば。でも県のことをいろいろ考えれば同じような方向になっていくんじゃないかな」とした。


