最優秀賞に笑顔のメンバー

 第42回近畿高等学校総合文化祭和歌山大会の英語部門が20日、田辺市の紀南文化会館で開かれ、日高高校英語部が最優秀賞に輝いた。「シンデレラ」の物語を現代風にアレンジした「モダンシンデレラ」と題した劇を披露。多くの観客や審査員を魅了し、同校初となる最高賞を手にした。

 英語部門には10校が出場し、劇や歌などで日ごろの英語部活動の成果を披露した。日高は2年生1人、1年生9人の男女混合の10人がメンバー。「シンデレラ」の主人公を大学生にするなど現代風にアレンジしたほか、シンデレラ役を男子生徒、王子となる大学生役を女子生徒が演じるなど、男女入れ替えて行った。ストーリはいじめられていたシンデレラの大学生がダンススクールで王子の大学生に一目惚れされる内容で、ガラスの靴はスニーカーを使った。

 男子生徒が女装し、女性風の喋り方や動きを演じると、会場には笑いが起こるなど盛り上がった。審査員からは男女が逆転していても内容がよく伝わったことや、演技中の観客へのアピールなどが高く評価された。

 部長の杉山真由さん(2年)は「他の学校と違いを出そうと男女を逆転させました。3カ月練習してきた成果を、自信を持って披露することができました」と話し、「男女や学年の壁がなく、みんな仲がいいところがうまく劇に表現されたと思います。最優秀賞にはとても驚きました」と笑顔。主役のシンデレラを演じた坂元大和君(1年)は「エクステを付けたり女性の声のトーンや喋り方を練習したりし、本番で一番うまくできました。最優秀賞をとれて、とても達成感を感じています」と喜んでいる。

 他のメンバーは次の皆さん(全員1年)。
 岡佳亮、北出敦寛、津村岬希、寺井巴菜、中島和哉、橋本昊征、橋本宥璃、三原沙季