来年の春に由良町の全3小学校が統合、開校予定の新しい由良小学校で校章と校歌が決まり、23日に発表された。校章の作者は上門こころさん(15)=畑=、校歌の作詞は石堂裕順さん(58)=吹井=、作曲は原千恵さん(59)=中=。町のホームページで公開されている。

 町民を対象に今年4月1日から5月31日まで校章デザイン、6月30日まで歌詞を募集し、応募があった校章60点、歌詞4点の中から町小学校統合推進委員会(会長=寒川正美教育長)が選定。校歌は歌詞が決まった後、原さんに作曲を依頼した。

 校章は町の花「スイセン」をイメージ。上門さんは意味や由来について、「花びらは衣奈小学校の校章の葉の形、花の中心部分は由良小学校の校章、波の形は白崎小学校の校章を参考にしました」としている。

 石堂さんは歌詞に込めた思いについて「『やさしく』『かしこく』『たくましく』の校訓を由良の風物とともに1番から3番まで折り込みました。1番はふるさとの潮の香りのすがすがしさ、2番は自然の厳粛さを学ぶ敬意、3番は大きな船に寛容性を重ね合わせています」。原さんは「すごくやさしく、由良の爽やかな自然が感じられる歌詞で、みんなに明るく元気よくうたってもらえるように曲を作りました。校歌を通じて、由良の、地域のいいイメージを持ったまま、大きくなってほしいですね」と話している。