雨の中も笑顔で自転車を走らせる参加者(印南町のかえる橋東詰め)

 自転車のイベント「和歌山紀中サイクルフェスタHUB(ハブ)22」(同実行委員会主催)が13日、日高地方を舞台に初めて開催され、あいにくの雨のなかも、京阪神を中心に各地から参加した約400人が楽しく日高路を駆け抜けた。

 紀中の魅力をサイクリングを通じて発信し、地域の活性化につなげる目的で開催。コースは御坊市塩屋町の日高港を発着点に海や山の景色が楽しめる70㌔で、プロロードレーサーの辻善光さんが監修した。当初は80㌔を設定していたが、雨のため10㌔短縮。印南町役場、清流中学校、御坊市ふれあい水辺公園せせらぎ広場、日高町武道館、美浜町煙樹キャンプ場の5カ所にエイドステーションを設置し、参加者にミニトマト、梅ゼリー、サバコロッケ、アユの一夜干しなどの特産が振る舞われた。ゲストにプロロードレーサーの中島康晴さんを迎えた。

 メイン会場の日高港では午前7時からスタート、雨の中も笑顔で手を振りながら次々に出発。午後1時から3時ごろまでにゴールする姿がみられた。

 6年前にサイクリングを始めた門真市の会社員寺岡優一さん(28)は「沿道で傘を差して応援してくれた人もいて、心が温まりました。エイドステーションの食べ物もおいしかったです」、八尾市の会社員西原司さん(28)も「雨が降っていたのでとても大変でしたが、いい思い出になりました」と話していた。

 大会運営委員長の石倉大裕さんは「大勢の人が参加してくれました。今後も開催し、紀中の魅力を発信していきたい」と話していた。