県中学校総合体育大会第44回男子、第37回女子駅伝競走の部が12日、田辺スポーツパーク周回コースで開催され、男子41、女子33チームが熱いたすきリレーを展開した。日高地方勢は男子で由良が3位、松洋が5位に入り、12月4日に奈良県橿原市で開かれる近畿大会出場切符(5位以内)を獲得。女子では大成が惜しくも近畿には届かなかったが、6位入賞と健闘した。

 男子は6区間、18・2㌔。由良は1区坂口が14位と好位置でつなぐと、2区佐藤が2人抜き、3区中尾は区間賞の快走で一気に6位に浮上。4区岩﨑はさらに2人抜きで近畿圏内の4位に押し上げ、5区数見も4位をキープ。アンカー渡邊は1つ順位を上げて3位でフィニッシュした。濱口祐一監督は「レギュラーの主将が欠場となる中、よく頑張ってくれた」と選手をたたえ、1区を任された坂口悠人選手(3年)は「主将を近畿に連れて行こうと、みんな一丸となって、目標を達成できて感動です」と喜んだ。

 松洋は1区狩谷が2位と好スタートを切ると、2区の1年森口が4位と粘り、3区入江が再び2位に浮上。4区寒川も1年ながら5位と食らいつき、5区津村、アンカー山中が近畿圏内を守り切った。狩谷悠世主将(3年)は「3年生は2人だけ、4人の1、2年生とみんな本当によく頑張ってくれた。近畿大会では順位より楽しんで走りたい」と話した。

 女子は5区間、12・2㌔。大成は1区道明がエース区間を18位と粘ると、2区溝口が区間2位の走りで8人抜き、3区玉置も1年生ながら区間2位の快走で7位に浮上。4区玉置が7位をキープし、アンカー川手は1人抜いて6位でフィニッシュした。溝口佳世主将(3年)は「悔しい。郡駅伝(23日)で優勝して悔しさを晴らしたい」と前を向いた。松洋も3区北山が区間3位の走りで7人抜きするなど見せ場をつくった。

 男女上位と本紙エリア勢の結果は次の通り。
 【男子】①西脇1時間1分07秒②白浜③由良(坂口悠人、佐藤蓮、中尾櫂、岩﨑栄人、数見柊哉、渡邊翔空)1時間3分18秒④野上⑤松洋(狩谷悠世、森口能有、入江健太郎、寒川晃丞、津村瑛、山中暢樹)1時間4分11秒⑩日高⑳御坊㉓南部㉔大成㉙河南㉜湯川
 【女子】①西脇45分48秒②岩出第二③海南④向陽⑤高積⑥大成(道明由梨奈、溝口佳世、玉置奈央、玉置由奈、川手菜央)48分31秒⑨松洋⑫日高⑭由良㉑御坊㉔中津㉗河南