助手席の中津巡査部長から安全指導を受けるビートエンジニア

 警備業界最大手のセコム株式会社は3日、県内で勤務し、通報があれば現場に駆け付けるビートエンジニア(緊急対処員)を対象とした実践型交通安全教室を美浜町の御坊自動車学校で開き、白バイ隊員から安全運転の指導を受けた。

 セコムでは定期的に安全講習を開いているが、白バイ隊員が同乗して直接指導する機会は全国で初めてという。

 東京本社システム業務部の小林博行部長、安木康和歌山統轄支社長、東海誠近畿本部業務部主任らが見守る中、ビートエンジニア8人が受講。御坊署白バイ隊員で全国白バイ競技大会で9位、近畿大会で優勝経験のある中津昌弥巡査部長と、佐藤宏亮巡査長が講師を務めた。中津巡査部長は座席やハンドル、ミラーの合わせ方など基本の乗車姿勢を指導し、助手席に同乗して死角への注意などより安全な運転の仕方をアドバイスした。講義では大石貴俊交通課長が事故防止のポイントを伝授した。

 安木和歌山統轄支社長は「県内30カ所の拠点からビートエンジニアが連日、緊急出動を行っている。白バイ隊員から直接実技指導を受け、学んだ知識と経験を緊急出動時の安全運転に反映させていく」と話した。