公民館に設置された辻原登さんの特設コーナー

 今年度の文化功労者に選ばれた印南町出身の小説家、辻原登さん(本名・村上博)の功績を記念して、町公民館で6日まで、特設コーナーを設置している。

 芥川賞受賞作で和歌山をモチーフにした作品「村の名前」、川端康成文学賞受賞作の「枯葉の中の青い炎」など、公民館に所蔵されている辻原さんの著書27冊を展示、貸し出しも受け付けている。

 また、辻原さんが2011年に同町で講演会を行った際、町教育委員会へ贈った「うみやまの あいだ風涼し 印南の地」、町文化協会へ贈った「粗有細心 大らかさの中に細やかな心 それが印南の人々」と書かれた2枚の色紙も展示しており、展示図書の中にも辻原さんの直筆サイン本が数冊ある。