食欲の秋。サンマ、栗、ミカンなどが旬を迎え、おいしい食材が豊富な季節。必然的に食欲が増し、ついつい食べ過ぎてしまい、体重が気になってしまうことも。ほかにも秋に食欲が増す理由としては、厳しい冬を乗り越えるためにしっかりと食事を摂り、栄養やエネルギーを蓄える必要があるからだそうだ▼ところで、年をとるにつれて味覚が変化する。子どもの頃に嫌いだった食べ物が大人になって好きになることはよくある話。筆者の場合、秋祭りのシーズンになると食卓に上がったサバ寿司が子どもの頃に大嫌いだった。上に乗っているサバだけ取って酢飯だけを食べたこともよくあったが、今は大好物。スーパーなどで見かけると買って帰ることもある。自動販売機で飲み物を買う時も昔は甘い缶ジュースを選んだが、今はそれが苦手になった。子どもの頃は買ってまで飲まなかったお茶などを好むようになった▼インターネットで味覚の変化の理由を調べると、「甘味」は成長に必要となる高カロリー食品のシグナルで、発育期の子どもが好む傾向があるという。逆に酸っぱかったり、苦かったりする食品は本能的に「腐った食べ物」「毒のある食べ物」と認識するそうだ。それが大人になると、酸味や苦味がおいしさとして受け入れられるようなるという。40代から50代になると、舌の味を感じる部位の味蕾(みらい)も減少し、味に対する感度が低くなることも関係しているという▼食欲の秋と言われる一方、寂しさを感じるのもこの季節。加齢が原因で味覚の変化を感じてしまうと、「もう若くないか」とつくづくと実感。秋の寂しさが一層身に染みてしまう。(雄)