
人気漫画家・田村由美による大ヒットコミックを原作とした、菅田将暉主演で放送されたテレビドラマのノベライズ本です。原作のコミックは、2016年から「月間フラワーズ」で現在も連載中。「マンガ大賞2019」で2位、その後2年連続でトップ10入り、「このマンガがすごい」にも次々にランクインされています。
本作のストーリーは、主人公・久能整(くのうととのう)が日常の中でさまざまな事件に巻き込まれつつ、持ち前の洞察力や豊富な知識で謎を解決へと導いていくというもの。推理ものとして楽しむことができるのはもちろん、作中で整が語る雑学や、気持ちがいいほどの物言いも魅力的です。
あらすじ 天然パーマが印象的な久能整は、友だちなし恋人なし、そしてカレーを愛する大学生。晴れ渡った秋のある日、アパートの自室で気分よくカレーを煮込んでいたところ、突然、玄関のチャイムが鳴った。やって来た男は、大隣署の刑事・薮。整はそのまま任意同行を求められ、身に覚えのない疑いをかけられて事情聴取を受けることになる。事件の被害者は、整とは高校・大学の同級生で、薮によると犯行の目撃者もいるらしい。二日、三日…と取調べが続き、刑事たちと言葉を交わすうちに、整は事件の裏側に隠された「事実」に気づくことに!? よどみなく次々と繰り出される整の鋭い言葉が、真相を浮かび上がらせ、人々の心も解き明かす――。
テレビドラマが面白かったので、ノベライズされた本作品を読むことに(原作のコミックもすごく気になりますが…)。既成概念にとらわれず、斬新かつ論理的な思考で大人たちを論破していく物語が爽快かつ学びにもなる作品です。作品のテーマはもちろんミステリなのですが、この作品の魅力はそれだけではありません。主人公の整が語りかける内容があまりにも核心をついていて、心にぐいぐい刺さりました。(米)


