地域の救急医療に貢献している髙辻医師

 救急医療の確保等に功績が顕著な個人、団体をたたえる救急医療功労者知事表彰の受賞者が決まり、日高地方からは御坊市薗、髙辻内科胃腸科院長の髙辻幹雄氏(67)が選ばれた。今年度は県全体で11人の医師と1病院だった。

 髙辻氏は兵庫医科大学を卒業後、和歌山県立医科大学、国保串本病院、国保日高病院(現ひだか病院)の内科医として勤務。1996年に髙辻内科胃腸科を開業した。

 救急医療従事歴は、1979年の県立医科大学勤務から現在まで43年。診療所を開業してから2020年1月までは休日急患診療所の輪番医も務め、長期にわたって御坊医療圏の初期救急医療体制確保に貢献した。

 日高医師会では2002年に理事となり、会長などを歴任して、現在は顧問。救急医療従事者の育成、救急・災害医療のほか、地域医療の充実、発展に指導的立場で尽力している。

 表彰式はコロナのため行われず、31日以降に県医務課職員が受賞者の勤務先医療機関を訪問し、表彰状が贈られる。

 今回の受賞に、「身に余る光栄。医師会や地域の病院の先生ら多くの人たちのおかげです。医師会を代表していただいた賞であり、皆さまの支えに感謝しています」と話している。