日高保護司会から贈られた花を手に里森さん㊧と丸山さん

 長年にわたって更生保護活動に貢献している人をたたえる法務大臣表彰の受賞者が決まり、日高保護司会から丸山初美さん(71)=日高川町山野=、里森修さん(69)=御坊市塩屋町北塩屋=が選ばれた。25日に和歌山城ホールで行われる県更生保護功労者顕彰式で伝達される。

 犯罪や非行に陥った人たちの改善更生を助けるとともに、犯罪や非行のない明るい地域づくりに寄与した功労者の顕彰。保護司では県内から丸山さん、里森さんを含めて11人が選ばれた。

 丸山さん、里森さんとも2000年から保護司を務め、罪を犯した人の更生や再犯防止、犯罪・非行の予防へ献身的に活動。丸山さんは日高川分会長を経て、日高保護司会で副会長、里森さんは理事を務め、更生保護サポートセンター日高会報の編集にも携わっている。

 立ち直りを支える活動では、和歌山保護観察所の保護観察官に相談、連携。保護観察対象者の面接や環境調整を行っている。

 これまで丸山さんは10人を担当。罪を犯したという過去を取っ払い、保護司と対象者の距離ができないよう心がけている。再犯を起こさず仕事をしている姿を見たり、人から聞いたりしたときが一番の喜び。受賞に「先輩方をはじめ、いろんな人のおかげで続けてこられています。これからも地域、社会に貢献できたら」と笑顔を見せている。

 里森さんは数人を担当。信頼関係をつくるため、対象者と誠実に向き合い、「一度きりの人生を更生し、大切に歩んでいってほしい」と願う。受賞に「諸先輩方の指導を受けながら何とか20年。皆さんのおかげです」。「保護司の活動はもちろん、会報の編集も会員のコミュニケーションを図るため、これからも頑張りたい」と話している。