献花する村上巡査(手前)と相坂主事

 御坊署の新人警察官と職員が12日、52年前に2人の警察官が犠牲になった由良町阿戸の交通事故現場に建つ殉職者慰霊碑を訪問し、気持ちを新たにした。

 1969年の2月9日未明、阿戸の里トンネル南約50㍍の国道42号で発生した交通事故現場で、小山眞之警部補(当時32歳)、新家文孝警部補(当時24歳)が、暴走車両による事故で殉職。その年の11月に慰霊碑が建立された。

 同様の事故防止へ意識を高めてもらうとともに、地域を愛し、愛される警察官、職員になってもらおうと例年実施。今年春の採用で県警察学校を卒業、9月下旬に配属された村上綾巡査(22)=大阪市出身=、4月下旬に配属された相坂遥奈主事(19)=和歌山市出身=が訪れ、きれいにした後、献花、敬礼し、村上巡査は「地元の方のために最期まで職務を遂行された先輩を誇りに思います。初めて知り、来させていただきましたが、あらためて身の引き締まる思い。私も住民の方のために最後の日まで奉仕していけたら」と話していた。