
日高川町小釜本の長子八幡神社(龍田康史宮司)で9日、長子祭が行われ、3年ぶりに鬼獅子の舞が奉納された。
長子祭は、進行を担当する頭屋の鬼とゆっくり祭を楽しみたい若衆らが押し合う「鬼の追い出し」が見どころ。コロナの流行でおととし、昨年は獅子舞は中止となり、今年も神事のみの開催だが、2年前から持ち越しで頭屋を務める田尻、三佐組の提案で、例年頭屋組が担当する鬼獅子の舞を奉納することになった。
鬼獅子は例年、神社近くのお旅所で、笛や太鼓など鳴り物がない中雌雄2匹の鬼と獅子が舞う。この日は特別に境内で行われ、田尻区が奉納。雄鬼を熊代光彦さん(34)、雌鬼を龍田俊樹さん(39)、獅子は嶋津純さん(42)、隼斗君(14)親子が担当した。
小雨が降り、神聖な空気に包まれた静寂の中、雌雄の鬼と獅子が相対し、息を合わせた動きを披露。10分ほどに短縮した内容だったが、見守った区民らから大きな拍手が贈られた。
田尻区の年行司貝野利次さんは「祭りの中止が続いているが、この鬼獅子が来年の通常開催の足がかりになればと、思いを込めて奉納しました。3年ぶりにできてよかったです」と話していた。

