掲載された10月号を手に上西社長

 世界59カ国で購読されているアメリカの大手情報誌「Newsweek(ニューズウィーク)」10月号で、御坊市島の大洋化学株式会社(上西一永社長)が掲載された。デジタル版でも配信され、世界中に掲載内容を紹介。自動麻雀卓、ワサビの水耕栽培など幅広い業務内容を行っている企業として取り上げられた。

 同誌はタイムズ誌に次ぐアメリカで2番目の発行部数で、59カ国の定期購読は4600万部、書店販売は50万部。

 10月号では日本のものづくり特集として全国21社を紹介。大洋化学は自動麻雀卓、100円ショップの照明部品、自動車部品など多岐にわたるユニークな企業として取り上げられた。7月に東京オフィスから2人が来社し、上西社長にインタビューした。

 上西社長や製品の写真入りで掲載され、「70年にわたり続く進化」という見出しで、「お客様のニーズに合わせて常に進化し、廃棄物から価値を創造します」などと書かれている。同社は1954年に創業し、ボタン製造からスタート。その後に自動麻雀卓の製造に進出した。得意分野である再生PET事業では「98%リサイクルで、耐熱性があり有害物質を含まない再生PET樹脂を開発した」などと紹介し、最後に「失敗を恐れることはない。この会社の存続と進化につながってきた長い歴史があるからだ」という上西社長の言葉で締めくくっている。Newsweekと関連する通信会社「World Folio」ウェブサイトではインタビューのすべての内容を掲載。

 上西社長は「取材を受けて光栄です。父親から譲り受けたチャレンジ精神で、多岐にわたる事業展開の取り組みが評価されたのでしょう。これからも生き残りをかけて挑戦を続けていきます」と話している。