新宮駅から出発する銀河の前で記念撮影の仁坂知事ら
(左から坂本純一駅長、田岡実千年新宮市長、仁坂知事)

 JR西日本の観光列車「WEST EXPRESS 銀河」が3日から、紀南コースの運行を開始した。一般運行に先がけ、2日には新宮駅から新大阪駅までの試運転が行われ、多くの関係自治体や報道関係者が乗車した。

 銀河は「気軽に鉄道の旅を楽しめる列車」として、国鉄時代に新快速として運用されていた車両を観光列車に改造。これまで山陽コース(京都―下関駅間)、山陰コース(京都―出雲市駅間)などで運転してきた。和歌山では昨年7~12月に京都―新宮駅間で運行され、計41往復に約3000人が乗車。チケットは最高倍率約13倍もの人気となり、沿線の地域活性にも貢献した。地域の人のおもてなしも好評で、今年1月に再運行が決定していた。

 前回の乗車定員は1回の運行につき54席だったが、今回は上りの昼行列車(新宮駅発)を101席、下りの夜行列車(京都駅発)を85席に増加させ、期間中(来年3月8日まで)の運行本数も41本から72本に増やしている。好評だった地域のおもてなしもさらにパワーアップし、リピーターにも楽しんでもらえる企画を充実させている。

 試運転では仁坂吉伸知事も乗車し、「素晴らしい列車が再び和歌山を走ることになり感慨無量です。地元の方々のおもてなしで広く和歌山をPRしていきましょう」と話した。