建屋屋上や駐車場に設置されたソーラーパネル

 工業用粘着フィルムの開発・製造を行う株式会社スミロン(本社=大阪市天王寺区、春山英二社長)は、日高川町三百瀬の和歌山工場に太陽光パネルを設置した。

 スミロンは、基本理念に開発・製品・サービス全ての事業活動において「環境にやさしいモノづくり」を実践し、環境保護の課題に積極的に取り組むことを掲げており、廃棄物の削減や資源のリサイクル、省資源、省エネルギーなどを推進。今回もSDGsやカーボンニュートラルといった環境への配慮の一環で工場の敷地内に太陽光パネルの設置を決めた。

 約2カ月前から始まった工事は、工場建屋の屋上と駐車場にパネルを設置。駐車場部分は、これまで青空駐車だった従業員用駐車スペースに屋根がソーラーパネルになっているカーポートを設置し、雨天時の車の乗降や真夏の車内気温上昇抑制など社員の快適性などにもこだわった。

 合計1843枚のパネルは15日に設置が完了し、約3400平方㍍で発電をスタート。発電力量は年間73万6248kWhを見込んでおり、同工場で排出する二酸化炭素の8%に相当する231㌧を削減するという。

 同社製造本部和歌山工場マネージャーの中本暢史さんは、「パネルの設置で工場内等の断熱など相乗効果も期待できます。今後もクリーンな廃棄物など環境保全に努めていきたいと思います」と話している。