世界大会へ練習に励む妹背さん

 マスターズホッケーの世界大会、「マスターズワールドカップ2022東京」が10月19日から29日まで東京の大井競技場と駒沢第一球技場で開かれ、元日高高校教諭の妹背修治さん(74)=美浜町和田=が日本チームの一員として、70歳以上の部に出場する。日本での開催は初めてで、2020年11月に予定されていたが、新型コロナで中止となっていた。

 妹背さんは和歌山大学時代にホッケー部、卒業後も社会人チームでプレーし、高校ホッケー部では顧問として指導した。定年退職後は本格的にマスターズ選手として、2008年の香港を皮切りにアジアカップやヨーロッパカップ、ワールドカップなど世界大会に出場してきた。アジアカップでは日本チームで金メダル、アライアンス(多国籍)チームで銅メダルなど活躍している。

 東京でのワールドカップ開催は、東京オリンピックのためにホッケー場が整備されたことから実現。コロナで開催は取りやめになったが、昨年4月、2022年10月の開催が決まった。

 妹背さんは国内プレーヤーでは最多となる国際試合95試合出場という記録を持っており、このワールドカップで100試合を達成できる見込み。自宅庭に作った1・5㍍四方の「世界一小さい練習場」で、毎日欠かさず練習に励む。

 「待たされ過ぎて実感がありませんが、世界大会に出場できるのはこれが最後の機会かもしれません。ようやく日本での開催が実現してくれたのはありがたい巡り合わせ。スティックでボールを操る感覚は、常に実践し続けていないとなめらかさが保てないので、毎日欠かさず練習しています。世界で戦ってきた仲間が日本へ来てくれるのも、とても楽しみです」と話している。