表彰状の伝達を受ける嶋田司令

 長年にわたり業務に精励し、功労のあった消防職員をたたえる全国消防協会の2022年度全国優良消防職員表彰が行われ、日高広域の署長、嶋田圭吾司令(60)が警防・救助関係功労で受賞した。

 全国消防協会が消防司令以下の勤続20年以上で、警防・救助、予防、救急、防災、教養訓練、一般業務、その他の関係分野で功労があった職員を表彰する。今年は全国330人、県内4人が選ばれ、日高地方は嶋田司令だけ。日高広域からは4人目の受賞となった。

 嶋田司令は、1983年の消防吏員拝命以来、これまで39年余の長きにわたり警防業務に精励。警防課救急救助係主任、消防署救急係長、警備班長、警備司令、出張所長、副署長を歴任し、今春から署長を務めている。

 職務遂行に当たっては特に部下の指導育成に努め、救急救命士の指導責任者として長年尽力。また、あらゆる災害で隊員の安全を確保しつつ、被害を最小限に食い止める迅速的確な判断力、優れた指揮能力を発揮した。

 県消防救助技術会でも、ほふく救出の部で同消防の中心選手として活躍。優勝を含めて何度も上位入賞を果たした。

 阪口悟消防長が表彰状を伝達。「全国約16万人の中からの受賞。長きにわたり警防業務を主に、一貫して地域住民の安心安全のため活躍され、豊富な知識と経験を持って積極的に消防業務の使命遂行に当たられたことに感謝したい」と述べ、嶋田司令は「消防職員として勤務してきた中で足跡を残せたこと、大変ありがたく思います。今後も部下職員の育成業務に尽力し、消防本部の発展、資質向上に努めたい」と話している。