8月27日から28日にかけて、日本テレビの第45回「24時間テレビ 愛は地球を救う」が放映。28日の朝チャンネルを合わせると、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」の「序曲」誕生秘話が紹介されていた◆昨年7月、東京五輪各選手団入場行進で使われ、ゲームファンを歓喜させた曲である。オーケストラ演奏風の心躍るファンファーレ。作曲のすぎやまこういちさんはこの年の9月、90歳で他界された◆番組では、「ドラゴンクエスト」が発売された1986年のゲームクリエイター達とすぎやまさんの出会いをドラマで再現。「1週間で8曲作ってほしい」との無茶ともいえる申し出をすぎやまさんは快諾した。1週間後、「序曲」を5分で作曲したと聞いて驚く皆にすぎやまさんは「54年と5分です」。それまでの人生すべてがあったから、5分でこのメロディーは生まれたのだと◆すぎやまさんはクリエイターの堀井雄二さんに「勇者とは何ですか」と質問する。堀井さんの答えは「勇者とは、決して諦めない人」。今までにない画期的なゲームを世に送り出そうとする人が発したその言葉は、ふっと目頭を熱くさせた◆今、世界に見守られるウクライナも、東京五輪で19個のメダルを獲得。しかし7月、ウクライナ五輪委員会会長のブブカ氏はキーウを訪ねたIOCバッハ会長に「ロシアとの戦いで89人のアスリートと指導者が亡くなった」と告げた◆出口の見えない事態が長期間続くと「諦め」という空気に支配される。だが、諦めることが事態の打開を不可能にする。勇者でなくとも、「可能性」を追求し続けることで突破口を開く鍵は手に入ると思いたい。(里)


