
住宅への設置が義務付けられてから10年以上がたち、交換の目安が10年となっている住宅用火災警報器(住警器)について、御坊市消防本部がメンテナンスや交換を呼びかけている。今年6月1日時点での同市内の設置率は全国や県内を上回る85・0%。命を火災から守るため、全ての住宅への設置を求めている。
住警器は06年6月施行の改正消防法で新築住宅への設置が義務化された。既存住宅については5年間の経過措置がとられ、11年6月からスタート。いずれも交換目安の10年以上が経過しており、古くなると電子部品の劣化や電池切れで、火災を感知しなくなっている恐れがり、危険。定期的な作動確認を求めている。確認の方法は簡単。ボタンを押すかひもを引いて音が鳴るかを調べ、作動しないときは速やかに交換するよう呼びかけている。
同消防によると、住宅火災による死者(放火自殺者等を除く)は2021年度、全国で913人。うち約5割が「逃げ遅れ」によるものとなっている。住警器は逃げ遅れを防ぐのに有効。住警器が鳴って火災に気づき、命拾いしたケースが全国で報告されている。
御坊市でも過去に台所でトースターから出た煙を早期に感知し、また、フライパンでガスコンロの火をかけたまま寝てしまったが、別の住人が警報音で気づいて煙を確認。いずれも火災を未然に防いだほか、1階にいた住民が2階で作動している警報器に気づいて室内に充満している煙を発見し、被害の軽減につながったという。
同消防予防課は「奏功事例にあるように住警器は、火災が起こっていることを早く知らせてくれ、大きな火事に至らないことや命を守る重要な役割を持っています」。問い合わせは同課℡0738ー22ー4899。

