龍の造形大賞の作品が展示されたミュージアムで伊藤代表

 田辺市龍神村柳瀬の国道425号沿いで、新たな地域活性化・交流拠点「龍神村Dragon Museum(ドラゴンミュージアム)」がオープンした。村おこしに取り組む株式会社龍神村(伊藤研治代表取締役)が運営。龍の造形大賞の応募作品約180点の展示や地元産品販売などを行っており、近くバーベキュー用の道具レンタルや食材販売もスタートさせる。

 村では各種団体代表やIターンの若者らでつくる龍の里づくり委員会が2018年4月に発足。観光による地域産業の育成や移住・定住促進に取り組み、これまでフィギュアメーカー「海洋堂」の協力で龍の造形大賞も2回実施した。

 委員会が新たに発案したのがドラゴンミュージアム。運営する株式会社龍神村は地元有志が出資して19年6月に設立された。旧飲食店で空き家となっていた施設を大規模改修しており、延べ床面積419・12平方㍍の鉄骨平屋建て。事業費は1億1354万5000円。うち国と市の空き家対策総合支援補助金は6500万円。メインのミュージアムは160平方㍍あり、第1回と第2回の龍の造形大賞の最優秀賞はじめ応募作品がずらり。紙粘土、木、折り紙、流木など材質や大きさはさまざまで、繊細かつ迫力の龍が堪能できる。

 物販スペースでは地元産品や龍に関するグッズを販売。15日までは地元クリエイターズマーケットも開催中。また、施設近くの日高川は親水エリアとして人気となっており、バーベキュー道具のレンタルや食材として地元ジビエや紀州龍神地鶏「龍神コッコ」の卵、肉も販売していく。先月30日には真砂充敏田辺市長ら来賓を迎えてオープニングセレモニーが行われた。
本職は建設業、地元商工会長や龍の里づくり委員会委員長も務める伊藤代表(64)は、「龍神を知って楽しんでいただきたい。龍神街道に人の流れをつくりたい」と話している。

 開館時間は午前9時から午後4時。年中無休。入館料は中学生以上500円、小学生250円、小学生未満無料。問い合わせは℡0739ー78ー0072。