表彰式で笑顔の阪本選手㊥

 2022年度全国高校総合体育大会陸上競技大会、秩父宮賜杯第75回全国高校陸上競技対校選手権大会が3日、徳島県の鳴門・大塚スポーツパークポカリススエットスタジアムで開幕。大会3日目の5日に行われた女子円盤投げで、紀央館の阪本海月華選手(3年)が昨年に続いて準優勝に輝き、全国に確固たる存在感を示した。

 女子円盤投げには各地方大会を勝ち抜いた66人がエントリー。2組に分かれて予選が行われ、予選通過基準記録39㍍を目指して競われた。予選2組に登場した阪本選手は、1投目で自己新記録となる45㍍56を投げ、予選記録1位で決勝進出を決めた。決勝は39㍍ラインを越えた7人を含む上位12人で争われた。阪本選手は1投目44㍍05、2投目44㍍41、3投目44㍍69とコンスタントに44㍍台で記録を伸ばすも、インターハイ2連覇中(20年度は代替大会)の那覇西、友利晟弓選手が自己ベストを更新する46㍍46を投げ、2位で前半3投を終えた。後半3投は上位8人に絞って行われたが、いずれも前半の順位がくつがえるような記録は出ず、阪本選手は2位。「決勝は44㍍越えの好記録を何度も出せたのに予選の記録を上回れなかった。優勝を目指し、狙える位置にいたのに勝てなかったことが本当に悔しい」と話す一方、「目標にしてきた舞台で楽しく戦えた。大学でも競技を続けるので、もっと頑張ろうと思いました」と笑顔を見せていた。

 上位3人は前回大会と同じ顔ぶれ。阪本選手も2年連続の準優勝で、全国に揺るぎない強さを見せつけた。

 同大会には阪本さんのほか、日高地方から4選手が出場。男子ハンマー投げの紀央館、尾﨑奎太選手(3年)は決勝進出を果たし12位、同走り幅跳びの和歌山北、薗田琉維選手(3年、丹生中出身)、同八種競技の紀央館、前田和希選手(3年)、女子砲丸投げの紀央館、酒井喜与選手(3年)も健闘したものの、入賞はならなかった。