和歌山労働局(小島敬二局長)は31日、4月の県内の一般職業紹介状況を発表。有効求人倍率(季節調整値)は前月より0・01㌽上昇し1・14倍で、求人が求職を上回る状況が続いている。

 4月の企業の求人は1万7113人(季節調整値)で、前月より3・1%増加。求職者も1・9%増加し1万4956人となった。有効求人倍率は1・14倍となり前月より0・01㌽上昇した。昨年2月から15カ月連続で求人が求職を上回る1倍超えが続いている。近畿の有効求人倍率は1・11倍で、全国は1・23倍だった。

 新規求人数は、6679人(季節調整値)で前月より7・6%増え、新規求職者数は3271人で5・9%増加。新規有効求人倍率は2・04倍となり、2カ月連続で2倍を超えた。正社員については、有効求人倍率が0・80倍(原数値)で13カ月連続前年同月を上回っている。

 小島局長は、「求人が求職を上回る状況が続いており、4月は求人も求職者も増加。中でも新規求職申し込み数の増加は、コロナで求職活動を控えていた人が活動を再開したためとみられ、一部で持ち直しの動きがみられる」とした一方、「新型コロナの感染状況やウクライナ情勢等の影響から、原材料価格の動向や供給制約が雇用に与える影響に引き続き注意していく必要がある」と述べた。

 御坊は1・14倍 ハローワーク御坊の4月の有効求人倍率(原数値)は1・14倍で、前年同月より0・06㌽上昇した。