花束を受け取る濵本さん㊧と太田さん

 印南町、JR印南駅の切符販売業務が先月31日で終了し、今月から無人駅となったことを受けて、これまで駅員として勤務していた3人に、派遣元の同町シルバー人材センターから感謝の花束が贈られた。

 駅舎は2017年3月に町がJR西日本から譲渡を受けており、町から運営委託を受けたシルバー人材センターが駅員を配置。いずれもJR西日本OBの濵本保さん(72)=印南町=、太田通史さん(75)=田辺市=、片井繁雄さん(72)=みなべ町=の3人で、午前中に切符を販売。同駅はかえるのオブジェやピアノがあり、テレビ朝日「珍衝撃映像バラエティー ナニコレ珍百景」で珍百景に登録されたこともあって県内外から見物人が訪れ、その対応も行った。

 花束はセンターの南家あやさんから濵本さんと太田さんに手渡され、都合で参加できなかった片井さんにはあとで届けられた。

 センターの田中統(はじむ)事務局長は「印南町の玄関口である印南駅での切符販売を通じて町のためにも活動していただき、ありがとうございました」と話した。駅員はいなくなるが、センターの事務局は引き続き駅舎内の一角で活動していく。