和歌山労働局(池田真澄局長)は29日、2月の県内の一般職業紹介状況を発表した。有効求人倍率(季節調整値)は1・13倍で、前月より0・03㌽低下したものの、一部で持ち直しの動きがみられ、求人が求職を上回る状況が続いている。

 2月の企業の求人は、1万6551人(季節調整値)で前月より3・5%減少。求職者も0・8%減り1万4644人で、有効求人倍率は前月より0・03㌽低下し、1・13倍となった。昨年2月から13カ月連続で1倍超えが続いている。近畿の有効求人倍率は1・10倍で、全国は1・21倍だった。

 新規求人数は、5352人(季節調整値)で前月より15・4%減り、新規求職者数も2968人で12・0%減少。新規有効求人倍率は1・80倍となった。正社員については、有効求人倍率が0・86倍(原数値)で11カ月連続で前年同月より増加している。

 池田局長は、「求人は全体的に見て堅調で、求人が求職を上回る状況。2月に県内にまん延防止等重点措置が適用されたことの影響も心配されたが、求職者の動きが鈍ったものの、求人には大きな影響がなかった。一部で持ち直しの動きも続いているが、今後も新型コロナが雇用に与える影響に注意する必要がある」と述べた。