熊野本宮大社境内で決意を新たにする選手とスタッフ

 今月15日から活動をスタートさせた社会人サッカークラブ「南紀オレンジサンライズFC」が20日、田辺市の熊野本宮大社で必勝祈願を行った。

 選手19人、監督、コーチらスタッフはほぼ全員が県外から紀南地方に移住し、農業を中心に地元企業で働きながら地域貢献を目指す新しいクラブとして発足。この日は初めて全員が集まり、チームカラーのオレンジ色のユニホームもお披露目され、境内で集合写真を撮影した。

 熊野本宮大社に祭られる三本足のヤタガラスは日本サッカー協会のマークで、日本代表が必勝祈願に訪れる“聖地”。オレンジサンライズのスタッフも宮司から祈祷を受け、4月開幕の県社会人サッカー3部リーグ優勝へ決意を新たにした。

 森永純平代表は「全員がそろっての練習開始は3月末になりますが、この日のためにほぼ全員が顔をそろえ、ようやく動き出したことを実感できました。リーグ戦での勝利はもちろん、勝敗にかかわらず地域に根差した活動をぶれずにやっていきたい」と気を引き締めて話していた。