新政策に意欲をみせる仁坂知事

 県議会2月定例会が22日開会し、仁坂吉伸知事が2022年度新政策への意気込みを示した。

 新型コロナとの闘いが2年を超え、いまもなお試練が続く中、「コロナ禍で生じた世界の変容は本県にとって新たな未来を切り開く絶好のチャンス。この機に挑み、県の発展につなげていかなければならない」と強調。民間ロケット発射場や紀伊半島一周高速道路と4車線化の進展、ベトナム向け日本産温州ミカンの全国初輸出など、将来の布石となる取り組みを積み重ねて成果が出ており、これらをさらに進め、新たな政策を展開することが大切だと述べた。

 2本柱の新政策のうち「新しい世界で飛躍する和歌山」ではDX(デジタルトランスフォーメーション)をあらゆる産業や行政分野で推進。観光面では23年以降のビッグイベント目白押しとなる期間を「ダイヤモンドイヤー」と位置付け、「プロモーションや受入環境整備など反転攻勢に備えた取り組みを進めることで、観光産業の再生、発展を図りたい」と意欲。もう一つの「飛躍を支える基盤づくり」ではコロナ対策として保健医療行政の強化、子育て支援の拡充、国土強靱化、世界に挑戦できる人材育成、人口減少時代に対応した魅力ある景観まちづくりなどを進めるとした。

 統合型リゾート(IR)の誘致や、ENEOS株式会社和歌山製油所の停止に伴う雇用や地域経済への影響を最小限に食い止めることなどにも全力を尽くすと述べた。