提供を再開したほろほろ丼

 日高川町船津の道の駅Sanpin中津に隣接するお食事処「ほろほろ亭」は、新型コロナの影響で停止していた町の特産「ほろほろ鳥」を使った看板メニュー「ほろほろ丼」を2年ぶりに復活させた。

 ほろほろ鳥は、アフリカ西部原産のキジ目の鳥。鶏よりも締まった肉質と臭みがなく濃厚なうま味で、フランスやイタリア料理に多く使われている。日高川町では1982年から本格的な飼育が始まり、県内唯一の産地となっているが、コロナの影響で茨城県から仕入れているひな鳥の航空便が運航休止となり、生産がストップ。同店のほろほろ鳥を使用したメニューや、SanPin中津での冷凍肉の販売等も約2年間停止されていた。

 ほかでは味わえないほろほろ鳥にはファンが多く、特産品を何とか再開させようと、町ホロホロ鳥育成協議会などが別の輸送ルートを確保。昨年8月にひな鳥の入荷を再開し、以前の生産量には達していないが、町内での育成期間を経て、メニューや肉の提供を再開することができた。

 ほろほろ亭では当初、ほろほろ丼として提供していた親子丼風のどんぶりを「ほろほろ鳥の親戚丼」とし、照り焼き風味にしたほろほろ鳥の肉に温泉卵を乗せたどんぶりを「元祖ほろほろ丼」として提供しており、待ちわびた客の舌を楽しませている。

 ほろほろ亭やSanPin中津を運営するフラット・フィールド・オペレーションズグループの販売統括支配人藤本拓子さんは、「ほろほろ鳥のどんぶりなど人気メニューを再開することができました。ここでしか味わえないほろほろ鳥をぜひご賞味ください」とPRしている。

 冷凍肉の販売を行っているSanPin中津では宅配便での購入も可能となっている。問い合わせは同店℡0738(54)0541。