4月12日告示、17日投開票の日高川町議会議員選挙(定数12)に17日、新人の山本芳徳氏(46)=江川=が出馬を表明した。

 町議選は昨年末に現職の小畑貞夫氏(65)=皆瀬=が不出馬を表明後、表立った動きがなかった。

 山本氏は、日高高校、京都学園大学経営学部を卒業後、地元江川に戻り、自動車ディーラーで営業職、人材派遣会社でコーディネーターとして勤務。2年前から父の後を継ぎ農業に従事している。

 江川区では2006年以降、地元議員の不在が続いており、候補者を望む声が山本氏の心を動かした。立候補について「私自身も、地元議員がいればいいなと思い、また必要と感じていました」と出馬を検討するようになり、「若手候補者が手を挙げない中、40代の自分が議員になることで、同世代や20、30代の人にも選挙や議会に興味を持ってもらい、出馬しやすい環境づくりができれば」と決意を固めた。

 60代以上の議員で構成される今の議会については、「届きにくいと感じている若者の声をダイレクトに届けたい」とし、「40代という今の年齢だからできる、親世代など高齢者と若い世代の橋渡し役になりたい」と意欲を見せる。ほかには、若者の地元離れの対策で、離れない・戻ってきやすい環境整備、高齢者の見守りや居場所づくり等の更なる充実などに取り組みたいとし、「地域の皆さんの声を聞き、ご指導いただきながら頑張りたい」と話している。

 現在、出馬を予定しているのは小畑氏を除く現職の11人と山本氏で定数ちょうどの12人。このままいけば2期連続無投票となる。