登録商品「ラクポール」を手に今川社長と今川専務

 県が県内の中小企業のこだわりある技術やその技術を使用した製品を登録、PRする「1社1元気技術」に新しく、日高川町江川にある農業用ノズル等のメーカー、ヤマホ工業株式会社(今川良成代表取締役社長)の薬剤散布竿「ラクポールL型」が登録された。

 1社1元気技術は、中小企業の新技術の開発や新製品開発の機運を高めることを目的に2005年度から実施しており、年に2回の登録がある。今回の21年度2回目の登録では、ヤマホ工業を含む9件が登録され、累計418件となった。

 ヤマホ工業は今回、レバー式開閉弁とそれを用いた薬剤散布竿「ラクポールL型」が登録され、10年の噴霧ノズルに続く2度目の登録。「ラクポールL型」は、昨年6月に発売開始されたアルミ製の伸縮式薬剤散布竿。竿が六角形のパイプになっており、円筒の1・7倍の強度を獲得。薬剤の噴霧中やレバーの開閉時の上下の反りを低減し、安定して平行散布できるようにした。また、手元レバー式コックを採用し、竿を両手で握ったまま簡単に開閉できるようになっている。この製品技術で2件の特許も取得している。

 今川社長(69)と今川高志専務(43)は、「商品開発は常に安全性と省力化を追求し、日々改良を重ねています。その結果、1社1元気技術に登録され、うれしく思います。農業は高齢化が進み、さらなる省力化が求められるので、現状に満足することなく、より多くの人のお役に立てるよう研究開発や製造販売を行っていきます」と話している。