梅林の公園に設置されている虎のオブジェ

 みなべ町埴田のイラストレーター松下恭子さんが、流木と梅の剪定枝を使って今年の干支である虎のオブジェを制作し、南部梅林で飾られている。

 2018年に梅の剪定枝だけでシカとイノシシを作ったのがきっかけで、翌年から流木も使って干支を制作。南部梅林に訪れる観梅客を楽しませてきた。昨年は休園だったことからオブジェも作らず、2年ぶりに登場した。

 印南町の海岸へ通って流木を拾い集め、ネジなどでつなぎ合わせ、梅の剪定枝を体にまいて虎模様を表現。1月に約2週間かけて完成させた。世界最大種であるアムールトラをモチーフに、力強さがあふれる作品となっている。

 今年は壬寅(みずのえ・とら)。動き始めるという意味があり、松下さんは「新型コロナが落ち着いて始動する年になるようにとの願いを込めました。南部梅林は今年も休園ですが、少しでも心をほっこりしもらいたいと作りました」と話している。

 梅林内の公園で3月中旬まで展示している。