コロナ禍でもにぎわう由良海つり公園

 2021年1月から12月までの1年間に由良町神谷の海つり公園を訪れた来園者数は1万1499人で、コロナ前の19年の7240人と比べて約6割増となったことが、公園を管理する由良町漁協のまとめで分かった。1年前の20年比でも約4割増。3密(密閉、密集、密接)を避けられるアウトドアブームに乗った形で、感染リスクの少ない釣りに人気が集まっているようだ。

 公園は1991年にオープンし、海に浮かべた筏(いかだ)から釣りを楽しめる。公園内にはいけすに放流した魚を釣る「釣堀ランド」と、自然の魚をターゲットとする「海つり公園」の2つがある。

 由良町漁協(中野豊組合長)によると、年間の来園者数は19年が7240人、20年が8366人、21年が1万1499人で、コロナ禍も右肩上がりで推移。21年の来園者数を月別でみると、最も多かったのは秋の釣りシーズンの10月で1403人、次いで大型連休のある5月の1328人だった。21年と19年で毎月の人数を比較すると、21年は全ての月で19年を上回り、伸び率は2月(21年944人、19年216人)が4・4倍と最も高く、10月(21年1403人、19年671人)も約2倍となった。

 20年は新型コロナの緊急事態宣言下となった4月や5月は前年同月比で減少したが、夏休みや秋の釣りシーズンを中心に前年より来園者が増加している。

 漁協は「コロナで感染リスクの少ないアウトドアに人気が集まっていることや、昨年はタチウオなどの釣果が好調だったことも影響しているのでは」と話している。

 海つり公園の入園料は釣堀ランドが大人1万1000円、女性7700円、子ども5500円。海つり公園が大人1650円、小人1100円。問い合わせは公園事務所℡0738(65)3263。