弓倉会長から花束を受け取る生徒(日高中で)

 日高地方花き連合会(弓倉弘会長)は7日、高校受験など進路実現に向け頑張る地元の中学3年生を応援するため、生産者から提供された花で花束を作り、各学校に届けた。

 連合会は毎年5月に小学生を対象とした花束作り等の花育活動を行っており、中学生を対象とした取り組みは今回が初めて。日高地方の生産者から提供されたスターチス、カスミソウ、SPカーネーション、ヒマワリ、スイートピーなど10種類の切り花、計2000本以上を使って118本の花束を作り、地元の中学校の3年生(20校、計34クラス)に配布した。一部の学校では役員が「卒業おめでとう。これから先、なかなか思うようにいかないこともあると思いますが、そんなときは『Stay positive』=『いつも前向きに』の気持ちで歩んでいってください」との言葉とともに、直接、生徒たちに花束を贈った。

 生徒からは「とてもうれしい。きれいな花を見てみんなの気持ちも和むと思う」「これから受験に向けて最後の追い込みになるけど、このように応援してくれていることを実感することで、さらに頑張れると思います」などと喜びの声が聞かれた。

 弓倉会長は「コロナの影響でさまざまな行事が中止となり、子どもたちは窮屈な思いをしているはず。私たちが作った花を見て、少しでも気持ちが明るくなったり、これからの進路に向けて前向きに頑張ってくれればうれしい」などと話している。