受賞した広報紙を手に日高川町の前田さん㊧と井戸さん

 第19回県広報コンクールの審査結果が7日に発表され、一枚写真の部で日高川町の「広報 日高川町4月号」が2位、広報紙町村の部で由良町の「広報ゆら 7月号」が3位に入選した。

 広報技術の向上を目的に実施されているコンクールで、県内の各市町村が2021年1月から12月の間に発行・発表した広報紙等の中から、市部、町村部に分かれた広報紙の部、一枚写真と組写真に分かれた写真の部と映像の部に応募された作品を審査している。

 日高川町は、一枚写真の部で、4月号の表紙の写真が2位を受賞した。関西電力㈱中津高津尾発電所付近で撮影した写真で、満開に咲いた桜の木の下で、仲良く手をつないで駆ける2人の子どもが写っている。審査員は「子ども2人の仕草がとても素晴らしく感動しました。幼少期の朗らかで無邪気な世界観がよく撮れています」と高く評価した。

 この写真を撮ったのは、昨年度まで広報紙を担当していた企画政策課の前田翔太さん(29)で、最後に担当した4月号で受賞。「桜もきれいに咲いていて、たまたまいた子どもを撮らせてもらえたのでタイミングがよかったです。2年間広報を担当して初めての受賞でうれしいです」と喜んでいた。現在、広報を担当しているのは入庁1年目の井戸菜摘さん(21)で、「先輩を見習って、いい広報紙がつくれるよう頑張ります」と話していた。 

 由良町は若手を中心に職員13人で組織する広報編集委員会が制作。昨年5月号から紙面を刷新し、連載企画として町職員の紹介、山名実町長の日記などを取り入れた。7月号では農業の現状や課題、地域おこし協力隊を紹介する特集を盛り込んでいるほか、町のキャラクターゆらの助のイラストなども掲載。「写真やグラフなどを入れて見やすい。町民の興味を引くような広報紙となっている」と評価された。

 編集委員長の瀬戸直樹総務政策課長は「若手の職員が制作活動を頑張ってくれたおかげです。これからも行政の情報を町民に分かりやすく伝えていきたい」と話している。